漫画『イムリ』がおもしろいという話

漫画『イムリ』が舞台化される。
啓貴くんと颯希くんが共演するということでチェックしていた。
舞台サイトのあらすじがスッと頭に入ってこなかったので、原作のあらすじを見たがどうにもこの作品は直に読まないと理解が難しそうだと思った。まだ途中までだが原作を読むと思いの外複雑な設定と世界観で、これを舞台にするという挑戦を感じている。

作者は三宅乱丈さん。作品を読んだことはなかったが、これまでの単行本で知っているタイトルがあった。『ぶっせん』だ。懐かしい!数年前ドラマ化と舞台化がされていたと思う。坊主の若手俳優達の並びをポスターで見た覚えがある。

イムリ』は一巻の時点ではストーリーがあまり進まない。この作品の自己紹介的な巻で、世界観を把握するための下地的な部分。
住んでいる星、それぞれの種族の関係性や持つ力など。言葉や設定をなぞって読んでいると、二巻後半からがいよいよ本番と言った感じで一気に話が盛り上がっていく。
現時点で私は10巻まで読み終わっているのだが、7巻まででストーリーは一区切り。8巻以降は時が経過したところからのスタートとなっている。この7巻までを舞台化するのではないだろうか。楽日のマチソワ開始時間を見ると、公演時間はどんなに長くても二時間半を越えることはなさそうだし。今出ている舞台のあらすじでは、キャラクターの名前が主人公デュルクしかないのでどこまでストーリーが進むのかも気になるところ。

世界観や張り巡らされた伏線も素晴らしいのだが、この話の魅力の一つのとして主人公デュルクの変化があると思う。当たり前のように過ごし信じてきたものや、疑いようのない日常の違和感に気づいたときの少年の揺らぎが苦しいし美しい。
争いの話なのでバンバン人が死ぬ。人が異形のものになることもある。まっさらな少年だったデュルクが最初に手にいれる『道具』がまた残酷なのだ。やがてデュルクの心も生き抜くためにまっさらなままではいられなくなる。揺らぎながら生きることと救うことを選んでいく。

配役はどうなるんだろう。個人的にこの役を啓貴くんがやったら泣いて喜ぶという役がある。これだけキャストがいるので望みは薄い…というかサイズ感的にないか…。読んだ人がいたらわかるかもしれないけれど、このやってほしい役もネタバレになってしまう。舞台版ではどのように発表し表現するのだろうか。案外普通に発表するのかもしれないけど。さっちゃんの役もまったく想像がつかない。テニミュOBの塩っちがこの作品に起用されたのには納得しかない。
そもそも最初に発表されていたとは言え主要なキャラクターをするのか疑問だ…。

俳優ファンとしては確かに配役も気になるのだが、最初にも書いたようにこの作品をどう表現するのか興味がある。読んでいくうちにどちらかと言えばそちらのほうが気になった。そういえば私はSFものの舞台を観たことがない。世界観を受け手に認識させることが必要がなので、この難解な世界をどう表現するのか。脚本も演出も楽しみだ。

配役が発表される前にあげたいと思っていたら何だかとりとめのない文になってしまった。ネタバレを避けつつ結局どこがおもしろいかという肝心な部分が上手く書けなかったのが悔しい。タイトル詐欺だ。文章が書けるようになりたい。また最新刊まで読めたら感想も変わるのだろうか。
原作巻末にも使われている言葉『愛憎劇』楽しみにしています。